そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
夜は太るから何も食べないようにしよう、1日一食にして食べる量を減らそう、とか。
カロリーを気にして、低カロリーのお菓子やジュースを飲んだり、とか。
頑張って我慢しても、体重が中々落ちない方へ。
なぜ痩せないのか、管理栄養士が詳しく説明いたします。
当てはまることがある方は、ぜひ行動を見直すきっかけにして
夏に向けて、自信を持って出歩ける自分になるために行動していきましょう♪
目次
食事制限やカロリー制限で痩せない理由とは
食事制限で痩せない理由
摂取エネルギーは、少なければ良いというわけではありません。
摂取エネルギーが少なすぎると、体はその少ないエネルギーで動けるように
省エネモードに切り替えます。
内臓系や筋肉など各臓器の機能を低下させて少ないエネルギーでも
生命を維持できるように体が身を守るために適応するのです。
また、必要な栄養素を食事で補いきれず、筋肉が減り基礎代謝低下にも繋がります。
最初はダイエットが好調でも、途中から体重が落ちなくなる、いわゆる停滞期になる理由はここにあります。
身体を変えていくためにはこの省エネ状態(飢餓状態)から脱却するほかありません。
また、摂取エネルギー不足や栄養不足では体のだるさや疲労感を感じやすくなり、
肌荒れやお腹の不調、イライラなども引き起こしやすくなります。
減量時に食事で気をつけたい3つの注意点
①たんぱく質の摂取
摂取エネルギーばかり気にしていると、筋肉を作るために必要なたんぱく質が
不足しやすくなってしまいます。
筋肉は基礎代謝を上げて脂肪を燃焼しやすくします。
体重1kgあたり1.2g〜1.5gのたんぱく質量を目安に摂取するようにしましょう。
食品名 | 手のひら片手1枚分のタンパク質量 |
肉類(100g) | 15〜20g |
魚介類(100g) | 15〜20g |
豆腐(100g/0.3パック) | 7g |
納豆(50g/1パック) | 8g |
卵(60g/1個) | 7g |
②ビタミンやミネラルの摂取
3大栄養素の代謝にはビタミンやミネラルが欠かせません。
今日はダイエットしてるからおにぎり1個で済まそう・・など偏った食事で制限をしていると
代謝に必要な栄養素が補いきれません。
また、ダイエットメニューを考えるのが大変だからと同じものばかり食べていたりすると
栄養素の偏りに繋がります。
代謝以外にも、からだの免疫状態の悪化や肌荒れ、集中力散漫、イライラ、疲労感などの不調
を引き起こします。バランスの良い食事を心がけましょう。
③誤った低カロリー食品の知識
よくあるゼロカロリー飲料で説明すると、裏面の原材料などの成分表示を見たことがありますか?
大体のカロリーオフ製品は、アセスルファムカリウム・スクラロース・アスパムテール・・
などなどこのいずれかは含まれているのではないでしょうか。
これらは人口甘味料で、砂糖と比べても200倍以上甘さが感じられるものです。
ここまで甘いので少量の添加で済み、コストダウンになるのとカロリーが抑えられる、
と言われているため使用されていることが多いです。
カロリー低いならいいじゃん!と思いがちですが
人工甘味料は、中毒性がありその甘さからもっと甘いものを欲するようになります。
また、血糖値に影響を及ぼしインスリンというホルモンを膵臓から分泌させるため脂肪を蓄えます。
さらに神経細胞にあるセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質を減らすため
食事による満足感が得られず、食欲が止まらなくなったりイライラなど
精神状態に影響を与えると言われています。
低カロリーだから体に良い!という認識は間違っていますので、今一度ご自身の食生活を見直してみましょう!
大切なことは、数字に捉われないこと
摂取カロリーを抑えるために一日何キロカロリーまで抑えなくちゃ、とか
何キロまで絶対痩せる!とか。
もちろん目標達成に向けての目安として具体的な数字を定めることは良いことです。
しかし、実際には食事の内容が最も大切ですし、
減量するにしてもその組成が大切で、体重が落ちても体脂肪が増えて筋肉量が落ちていたら
健康にとっては良い変化とは言えません。
身体の変化のサインや、体調の変化にも目を向けてしっかりと向かい合っていきましょう。
ダイエットしたくて食べないようにしてるけど、中々痩せない・・